脳梗塞はラクナ梗塞・アテローム血栓性脳梗塞・心原性脳塞栓症・その他の脳梗塞に分かれます。
どんな病気
ラクナ梗塞は脳の小さな血管(穿通枝)の閉塞によるもので、アテローム血栓性脳梗塞は頭蓋内外の主幹動脈のアテローム硬化によります。心原性脳塞栓症は心臓内に形成された血栓が頭蓋内外の血管に飛んで血管を閉塞することで起こります。不整脈の中の心房細動が原因になることが多いです。不整脈を感じたら、積極的に検査・治療をお勧めします。
一過性脳虚血発作(TIA)
見逃してはならないものに一過性脳虚血発作(TIA)があります。
これは脳・脊髄または網膜の局所的虚血による一時的な神経学的機能障害で急性脳梗塞を伴わないものを指します。麻痺や言語障害が一時的に出現して完全に回復しますので安心してしまいますが、非常に危険な兆候です。すぐに病院を受診しましょう。
モヤモヤ病
また、小児に起こる脳卒中で「モヤモヤ病」があります。走る・号泣する等過呼吸時に一過性脳虚血発作で発症します。小児にも脳卒中が起こることを気に留めましょう。詳しくは
モヤモヤ病のページをご覧ください。
どんな治療
脳梗塞は超急性期の治療が大切です。発症から治療開始が早ければ早いほど救命率が上がり、後遺症を少なくすることも可能になります。
発症から4.5時間以内であれば、血栓溶解療法(rt-PA静脈注射)を行います。当院では血栓溶解療法と同時に脳血管内手術(血栓回収術)を行う体制をとっています。血栓溶解療法の時期を逸しても発症から6時間以内であれば、血栓回収術を行います。この時間を脳梗塞のゴールデンタイムと言います。
また、脳・頸動脈主幹動脈狭窄に対しては血管内手術(ステント留置術)や頭蓋外・頭蓋内バイパス手術(浅側頭動脈・中大脳動脈吻合術)を行います。
その後は必要に応じて、抗血小板薬や抗凝固薬の内服をしていただきます。最近話題になっていますが、抗凝固薬には従来のワルファリンに代わり直接作用型経口薬(DOAC)は脳梗塞の再発予防や副作用の出血減少に効果的です。
また、心房細動には薬物療法(抗不整脈薬・抗凝固薬)やカテーテルアブレーションがあります(不整脈を起こす原因となっている異常な電気興奮の発生個所を焼き切る治療)。
アブレーション治療
新鮮脳梗塞
拡散強調MRI MRA(右内頚動脈閉塞)
脳梗塞はラクナ梗塞・アテローム血栓性脳梗塞・心原性脳塞栓症・その他の脳梗塞に分かれます。
どんな病気
ラクナ梗塞は脳の小さな血管(穿通枝)の閉塞によるもので、アテローム血栓性脳梗塞は頭蓋内外の主幹動脈のアテローム硬化によります。心原性脳塞栓症は心臓内に形成された血栓が頭蓋内外の血管に飛んで血管を閉塞することで起こります。不整脈の中の心房細動が原因になることが多いです。不整脈を感じたら、積極的に検査・治療をお勧めします。
一過性脳虚血発作(TIA)
見逃してはならないものに一過性脳虚血発作(TIA)があります。
これは脳・脊髄または網膜の局所的虚血による一時的な神経学的機能障害で急性脳梗塞を伴わないものを指します。麻痺や言語障害が一時的に出現して完全に回復しますので安心してしまいますが、非常に危険な兆候です。すぐに病院を受診しましょう。
モヤモヤ病
また、小児に起こる脳卒中で「モヤモヤ病」があります。走る・号泣する等過呼吸時に一過性脳虚血発作で発症します。小児にも脳卒中が起こることを気に留めましょう。詳しくは
モヤモヤ病のページをご覧ください。
どんな治療
脳梗塞は超急性期の治療が大切です。発症から治療開始が早ければ早いほど救命率が上がり、後遺症を少なくすることも可能になります。
発症から4.5時間以内であれば、血栓溶解療法(rt-PA静脈注射)を行います。当院では血栓溶解療法と同時に脳血管内手術(血栓回収術)を行う体制をとっています。血栓溶解療法の時期を逸しても発症から6時間以内であれば、血栓回収術を行います。この時間を脳梗塞のゴールデンタイムと言います。
また、脳・頸動脈主幹動脈狭窄に対しては血管内手術(ステント留置術)や頭蓋外・頭蓋内バイパス手術(浅側頭動脈・中大脳動脈吻合術)を行います。
その後は必要に応じて、抗血小板薬や抗凝固薬の内服をしていただきます。最近話題になっていますが、抗凝固薬には従来のワルファリンに代わり直接作用型経口薬(DOAC)は脳梗塞の再発予防や副作用の出血減少に効果的です。
また、心房細動には薬物療法(抗不整脈薬・抗凝固薬)やカテーテルアブレーションがあります(不整脈を起こす原因となっている異常な電気興奮の発生個所を焼き切る治療)。
アブレーション治療
新鮮脳梗塞
拡散強調MRI MRA(右内頚動脈閉塞)