ハイブリッド手術室とは、高性能なX線撮影装置などの透視装置と手術寝台を備え、近年増加している血管内治療に最適化された手術室のことです。
この手術室を利用することにより通常の開頭手術と血管撮影や血管内手術を統合して行うことが可能となります。脳神経外科領域では、開頭手術と血管内手術を同時に行うことができ、安全かつ迅速な対応が可能です。また、インターベンション時の不測の事態への外科的対応、外科手術時の術中3次元データの収集とナビゲーションを実現し、インターベンションチームと外科手術チームとの協働によるハイブリッド治療への応用が可能となります。
脳動脈瘤や脳動静脈奇形などの血管病変に対して、外科的治療に比べて負担の少ない脳血管内治療(カテーテル・インターベンション治療)を行うための装置です。高精度ハイパワーX線管、受信側に大視野フラットパネルディテクターを搭載することにより、低い放射線量で非常に高画質な撮影が可能です。また、最新のデジタル画像処理を行うことで診断血管撮影と局所麻酔下の脳血管内手術において高精細な3次元画像を手術中に作成し、ベストアングルでの血管内治療が可能となります。
手術用顕微鏡は、細やかな神経や血管などを処置する際に、手術しやすいよう患部を拡大して立体的に見るための機器です。
アジアで初めて当院が導入したORBEYEは4K 3D の高精細デジタル画像により、組織や血管の微細な構造を高精細かつ立体的に観察できるため、緻密な手術に適してます。
また、従来の顕微鏡のように接眼レンズを覗く必要がなく、55型の大型モニターを見ながら手術が行えるため、長時間の手術の際に術者の疲労軽減が期待されます。
当院では、スピーディーな治療を目的に、3テスラMRI、1.5テスラMRI の3台体制で、画像診断を行っています。当日来院患者・救急患者・病棟患者の急変時にも、迅速に検査対応が可能です。また、MRI・CTの24時間稼動により脳梗塞の早期診断が可能となり、超急性期血栓溶解療法(t-PA)を実施できる体制も整っています。
・3T MRI (フィリップス社 Ingenia 3.0T)
従来の3T装置に比べて、高画質・高性能・高診断力が全身領域において提供できるようになった世界初のフルデジタル装置です。これまでの装置では発見出来なかったような小さな病巣や小さな脳動脈瘤などの早期発見が期待できるようになります。
従来の1.5TMRIよりも2倍の強さの磁場環境を保有することにより、解像度が向上、微細な変化も視認できます。とくに血管の描出に優れており、末梢の細動脈レベルまで可視化することができるため、血管病変の検出に力を発揮します。
・1.5T MRI (フィリップス社 Multiva 1.5T)
・1.5T MRI (GE社製)
最新MRI装置Multiva1.5Tは、最新のアプリケーションが搭載されており血管の描出に優れています。末梢の細動脈レベルまで可視化することができるため、血管病変の検出に力を発揮します。
・SOMATOM Perspective 64列マルチスライスCT
一度に複数枚の断層画像を撮影できるマルチスライスCT装置。基本設計から見直すことで、高画質でありながら短時間での撮影を可能にしました。広範囲撮影、ダイナミック撮影、心臓検査など、マルチスライスCT装置に求められるすべての要件を満たした、バランスの優れたCT装置です。
クリアな画像により、描出困難な症例でも再現の高い検査結果を提供できる装置です。血管、心臓検査において3D検査に対応しており、体表からでもより詳細な情報が得られます。
超音波診断装置は、人の耳に聞こえない高い周波数(数メガヘルツ)の弱い音波を使用しており、人体への影響はございませんので安心して受診していただけます。
脳波検査とは、脳がその活動に伴って流し続けている微量な電流の電気的活動を頭に装着した電極から観察・記録することにより、脳の活動状態や機能を調べる検査です。
デジタル脳波計は、覚醒時や睡眠時、様々な刺激(目の開閉・深呼吸・光刺激など)に対する脳波の反応を調べることもできます。当院では脳波データをコンピュータに大量保存。いつでも脳波波形記録をコンピュータ上で分析できる体制を整えています。
平日
[午前]診察 9:00~12:00 (受付8:30~11:30)
[午後]診察 13:30~16:30 (受付13:00~16:00)
土曜
[午前]診察 9:00~12:00 (受付8:30~11:30)
休診日日祝・年末年始
※急患は24時間対応いたします。