診療
当院では太ももの付け根の血管から細いチューブ(カテーテル)を脳深部の血管病変にまで到達させて治療する脳神経血管内治療を積極的に行っています。
風川院長は25年以上前から血管内治療に取り組み、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤の血管内治療を約2500例、脳梗塞の原因となる頚動脈の狭窄病変のステント治療を約800例経験してきました。この治療はメスで頭を切るのではなく、太ももの付け根の小さな針穴から治療するため、術後の回復も早く高齢者にも優しい治療で、仕事や家庭復帰が早いのが特徴です。
当院では血管撮影ができるハイブリッド手術室で血管内治療を行っています。全身麻酔をかけて行う血管内治療を手術室で施行することで安全性を高め、開頭術との併用にも備えています。
脳動脈瘤の血管内治療の代表
細いマイクロカテーテルを動脈瘤の中に誘導して非常に柔らかいプラチナ製のコイルを複数本充填して動脈瘤への血流を遮断します。しかし動脈瘤にくびれがない(ネックが広い)と挿入したコイルが正常の血管に飛び出してしまい脳梗塞を誘発する危険があるため、適応となる大きさや形状が限られていました。近年では、金属のメッシュの筒(ステント)を血管の中に留置してコイルの飛び出しを防ぐステント併用コイル塞栓術が可能となり、治療可能な動脈瘤が増えています。風川院長はステント併用コイル塞栓術を500例ほど経験しています(図1)。
図1
治療前の動脈瘤
ステントを留置して
コイル挿入を行なっている
治療後:
瘤が造影されなくなった
院長は昨年からフローダイバーターという目の細かいステントを用いた血管内治療も積極的に行っています。これは動脈瘤のネックを覆うように血管内留置したステントにより動脈瘤への血流を低下させて血栓形成を促し、さらにステント表面に内膜が形成されることで治療されます。しかし、現在治療可能な動脈瘤の大きさと部位が限定されていること、使用できる術者が限られていることから、この治療の普及には時間がかかりそうです。
脳梗塞の原因となる動脈硬化で細くなった頚動脈をバルーンで広げて再狭窄を予防するためにステントを留置する頚動脈ステント留置術も行っています。これまでに800例の経験があり、従来のメスを用いて頚動脈の厚くなった内膜を剥離する治療に劣らない成績を維持しています(図2)。
図2
治療前後の血管撮影:ステント留置後は良好な拡張を認める
当院では太ももの付け根の血管から細いチューブ(カテーテル)を脳深部の血管病変にまで到達させて治療する脳神経血管内治療を積極的に行っています。
風川院長は25年以上前から血管内治療に取り組み、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤の血管内治療を約2500例、脳梗塞の原因となる頚動脈の狭窄病変のステント治療を約800例経験してきました。この治療はメスで頭を切るのではなく、太ももの付け根の小さな針穴から治療するため、術後の回復も早く高齢者にも優しい治療で、仕事や家庭復帰が早いのが特徴です。
当院では血管撮影ができるハイブリッド手術室で血管内治療を行っています。全身麻酔をかけて行う血管内治療を手術室で施行することで安全性を高め、開頭術との併用にも備えています。
脳動脈瘤の血管内治療の代表
細いマイクロカテーテルを動脈瘤の中に誘導して非常に柔らかいプラチナ製のコイルを複数本充填して動脈瘤への血流を遮断します。しかし動脈瘤にくびれがない(ネックが広い)と挿入したコイルが正常の血管に飛び出してしまい脳梗塞を誘発する危険があるため、適応となる大きさや形状が限られていました。近年では、金属のメッシュの筒(ステント)を血管の中に留置してコイルの飛び出しを防ぐステント併用コイル塞栓術が可能となり、治療可能な動脈瘤が増えています。風川院長はステント併用コイル塞栓術を500例ほど経験しています(図1)。
図1
治療前の動脈瘤
ステントを留置して
コイル挿入を行なっている
治療後:
瘤が造影されなくなった
院長は昨年からフローダイバーターという目の細かいステントを用いた血管内治療も積極的に行っています。これは動脈瘤のネックを覆うように血管内留置したステントにより動脈瘤への血流を低下させて血栓形成を促し、さらにステント表面に内膜が形成されることで治療されます。しかし、現在治療可能な動脈瘤の大きさと部位が限定されていること、使用できる術者が限られていることから、この治療の普及には時間がかかりそうです。
脳梗塞の原因となる動脈硬化で細くなった頚動脈をバルーンで広げて再狭窄を予防するためにステントを留置する頚動脈ステント留置術も行っています。これまでに800例の経験があり、従来のメスを用いて頚動脈の厚くなった内膜を剥離する治療に劣らない成績を維持しています(図2)。
図2
治療前後の血管撮影:ステント留置後は良好な拡張を認める